税務署審査が通らなくてNISA口座が作れない!代表的な理由を具体例とともに解説

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NISA口座開設の流れと税務署審査

NISA口座を開設して投資を始めるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。
その中でも、多くの方がつまずきやすいのが「税務署審査」です。
NISA口座の開設手続きは、金融機関での手続きだけで完結するわけではありません。
実は、金融機関での申し込み後、税務署による審査が行われ、この審査に通らなければNISA口座を開設することはできないのです。
ここでは、NISA口座開設の全体的な流れと、税務署審査の役割について解説します。

NISA口座開設は「金融機関」と「税務署」の2段階審査

NISA口座を開設するには、まず金融機関で口座開設の申し込みを行い、その後、金融機関を通じて税務署の審査を受ける必要があります。NISA口座の開設手続きは、大きく分けて以下の2段階の審査があることを理解しておきましょう。

  1. 金融機関での審査:
    まず、証券会社や銀行などの金融機関でNISA口座開設の申し込みを行います。この際、金融機関は、申込者が提出した書類(本人確認書類やマイナンバーなど)に基づいて、本人確認や必要書類の不備がないかなどの確認を行います。
  2. 税務署での審査:
    金融機関での審査を通過すると、金融機関を通じて税務署にNISA口座開設の申請が行われます。税務署では、申込者がNISA口座を重複して開設していないか、NISAの利用条件を満たしているかなどを確認します。

金融機関での審査に通ったとしても、税務署の審査に通らなければ、NISA口座を開設することはできません。
逆に、税務署の審査に通ったとしても、金融機関の審査に通らなければNISA口座を開設できません。
つまり、NISA口座を開設するためには、金融機関と税務署、両方の審査を通過する必要があるのです。

通常、税務署での審査には1~2週間程度かかりますが、申し込みが集中する時期(特に年末や年度末)には、さらに時間がかかる場合があります。
NISA口座の開設を検討している場合は、時間に余裕を持って申し込むことをおすすめします。

税務署審査では何を確認している?

税務署の審査では、主にNISA口座の重複開設がないか、NISAの利用条件を満たしているかなどを確認しています。NISA口座は、1人1口座しか開設できません。
これは、NISA制度の目的である「少額からの投資を促進し、家計の安定的な資産形成を支援する」という趣旨に沿ったものです。
もし、複数の金融機関でNISA口座を開設できてしまうと、非課税投資枠の上限を超えて投資が行われてしまう可能性があります。

税務署では、マイナンバー(個人番号)などを利用して、申込者がすでに他の金融機関でNISA口座を開設していないか、過去にNISA口座を開設したことがあるかなどを確認します。
また、申込者がNISAの利用条件(日本国内に住む18歳以上の方)を満たしているかどうかも確認します。
これらの確認作業を通じて、税務署はNISA制度の適切な運用を確保しているのです。

税務署審査が通らない!代表的な5つの理由と具体例

NISA口座を開設しようとしたのに、税務署の審査に通らなかった…というケースは少なくありません。税務署の審査に通らない場合、必ず何らかの理由があります。ここでは、税務署審査が通らない代表的な5つの理由と、それぞれの具体例について解説します。

【理由1】すでに他の金融機関でNISA口座を開設している

NISA口座は1人1口座しか開設できません。すでに他の金融機関でNISA口座を開設している場合は、税務署審査に通りません。これは、NISA制度の最も基本的なルールであり、税務署が最も厳しくチェックするポイントです。

具体例:Aさんが、B証券でNISA口座を開設済みなのに、C銀行でもNISA口座を開設しようとした場合。

この場合、AさんはすでにB証券でNISA口座を開設しているため、C銀行でのNISA口座開設は認められません。税務署は、マイナンバーなどを通じて、AさんがすでにNISA口座を開設していることを確認します。もし、C銀行でNISA口座を利用したい場合は、B証券のNISA口座をC銀行に移管する(金融機関変更)手続きを行う必要があります。

【理由2】NISA口座開設の対象年齢ではない

NISA口座を開設できるのは、日本国内に住む18歳以上の方です(口座を開設する年の1月1日時点)。18歳未満の方はNISA口座を開設できません。

具体例:Dさんが、17歳でNISA口座を開設しようとした場合。

この場合、DさんはNISA口座開設の対象年齢ではないため、税務署審査に通りません。DさんがNISA口座を開設できるのは、18歳になってからです。2023年までは、未成年者向けのNISA制度(ジュニアNISA)がありましたが、2024年以降は廃止されたため、未成年の方はNISA口座を開設できなくなりました。

【理由3】必要書類に不備がある、または情報が一致しない

NISA口座開設に必要な書類(本人確認書類、マイナンバーなど)に不備がある場合や、金融機関に届け出た情報と本人確認書類の情報が一致しない場合は、税務署審査に通りません。

具体例:Eさんが、引っ越し前の住所が記載された運転免許証を本人確認書類として提出した場合。

この場合、Eさんが提出した運転免許証の住所と、金融機関に届け出た現住所が一致しないため、税務署審査に通らない可能性があります。本人確認書類は、現住所、氏名、生年月日などが、最新の情報になっているものを用意しましょう。また、マイナンバーカード(個人番号カード)や通知カードの記載内容に変更がある場合は、市区町村で変更手続きを行ってからNISA口座の申し込みを行う必要があります。

【理由4】非居住者である

日本国内に居住していない方は、原則としてNISA口座を開設できません。NISAは、日本国内に居住する方の資産形成を支援するための制度であるため、海外に居住している方は対象外となります。

具体例:Fさんが海外赴任中にNISA口座を開設しようとした場合。

この場合、Fさんは日本の非居住者であるため、原則としてNISA口座を開設できません。ただし、一時的な海外赴任などの場合は、例外的にNISA口座の利用が認められるケースもあります。詳しくは、金融機関や税務署に確認しましょう。

【理由5】「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が提出できない(金融機関変更の場合)

NISA口座を開設する金融機関を変更する場合、以前の金融機関から発行された「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を提出する必要があります。これらの書類が提出できない場合は、税務署審査に通りません。

具体例:Gさんが、H証券からI銀行にNISA口座を乗り換えようとしたが、「勘定廃止通知書」を紛失してしまった場合。

この場合、GさんはI銀行でNISA口座を開設することができません。「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」は、NISA口座を廃止したことを証明する重要な書類です。紛失した場合は、以前の金融機関に再発行を依頼しましょう。再発行には時間がかかる場合がありますので、金融機関変更の手続きは余裕を持って行うようにしましょう。

税務署審査に通らなかった場合の対処法

NISA口座開設の申し込みをしたのに、税務署審査に通らなかった…。そんな時は、焦らず落ち着いて対処することが大切です。ここでは、税務署審査に通らなかった場合の対処法について解説します。

金融機関からの連絡を確認する

税務署審査に通らなかった場合、金融機関からその旨の連絡があります。まずは、連絡内容をよく確認しましょう。電話やメール、郵送など、金融機関によって連絡方法は異なりますが、通常は、審査に通らなかった理由が記載されています。

金融機関からの連絡には、

  • 審査に通らなかった理由
  • 今後の手続きについて
  • 問い合わせ先

などの情報が記載されています。これらの情報をしっかりと確認し、今後の対応を検討しましょう。

審査に通らなかった理由を特定し、解決する

税務署審査に通らなかった理由を特定し、解決できる問題であれば、解決してから再度申し込みを行いましょう。審査に通らなかった理由が、書類の不備や記載ミスであれば、正しい情報に修正して再提出することで、審査に通る可能性があります。

例えば、

  • 本人確認書類の住所が古いままだった場合は、現住所が記載された本人確認書類を再度提出する。
  • マイナンバーの記載に誤りがあった場合は、正しいマイナンバーを金融機関に届け出る。
  • 金融機関に届け出た氏名と、本人確認書類の氏名が一致しない場合は、金融機関に事情を説明し、指示を仰ぐ。

といったように、理由に応じて適切な対処を行いましょう。

ただし、すでに他の金融機関でNISA口座を開設している場合や、NISA口座開設の対象年齢ではない場合は、解決することができません。これらの場合は、別の方法で投資を検討する必要があります。

別の金融機関で申し込む(他の金融機関でNISA口座を開設している場合を除く)

書類の不備などが理由で税務署審査に通らなかった場合は、別の金融機関で再度申し込むことも可能です。金融機関によって審査基準が異なる場合があるため、A銀行では審査に通らなかったけれど、B証券では審査に通った、というケースも考えられます。

ただし、すでに他の金融機関でNISA口座を開設している場合は、別の金融機関でNISA口座を開設することはできません。この場合は、金融機関変更の手続きを行う必要があります。金融機関変更の手続きには時間がかかる場合がありますので、注意が必要です。

また、短期間に複数の金融機関にNISA口座の開設を申し込むと、「申し込みブラック」のような状態になり、かえって審査に通りにくくなる可能性もあります。別の金融機関で申し込む場合は、ある程度期間を空けてから申し込むようにしましょう。

まとめ:税務署審査に通らない理由はさまざま!落ち着いて対処しよう

NISA口座開設時の税務署審査に通らない理由はさまざまです。

  • すでに他の金融機関でNISA口座を開設している
  • NISA口座開設の対象年齢ではない
  • 必要書類に不備がある、または情報が一致しない
  • 非居住者である
  • 「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が提出できない(金融機関変更の場合)

などが主な理由として挙げられます。
まずは、金融機関からの連絡をよく確認し、審査に通らなかった理由を特定しましょう。

そして、理由に応じて、

  • 書類の再提出
  • 情報の修正
  • 金融機関の変更手続き

など、落ち着いて対処することが大切です。

書類の不備や記載ミスであれば、正しい情報に修正して再提出することで、審査に通る可能性があります。
もし、審査に通らなかった理由がわからない場合や、対処法に迷う場合は、金融機関に問い合わせてみましょう。
NISA口座は、1人1口座しか開設できないため、焦らず慎重に手続きを進めることが重要です。

NISAは、投資から得られる利益が非課税になるお得な制度です。
税務署審査に通らなかったとしても、諦めずに、原因を特定し、正しく対処することで、NISA口座を開設できる可能性は十分にあります。
今回の記事を参考に、落ち着いて、NISA口座開設に再度チャレンジしてみてください。

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